相続・遺言は、行政書士の分野の中でかなり特殊です。
これまで書いてきた建設業や産廃とは、依頼者も探され方も違います。
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建設業・産廃・運送 … 会社が依頼者。検索か紹介で探す
相続・遺言 … 個人が依頼者。自分で検索して探す
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個人が自分で探す数少ない分野なので、ホームページが直接効きます。
一方で、競合がいちばん多い分野でもあります。そして他の士業との線引きが常について回ります。
私はホームページを作る立場なので、どう選ばれるかを書きます。
まず、線引きの話

この分野は、業務範囲の線引きが集客に直結します。
相続の相談は、たいてい1つで終わりません。話を聞いていくと、途中から他の士業の領域に入ります。
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登記が必要 → 司法書士
相続税が発生 → 税理士
もめている → 弁護士
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ここを正しく扱えるかどうかが、信用になります。
サイトに「できること」を書く
「相続はおまかせください」と書くと、できないことまで期待されます。
そして相談を受けてから「それは登記なので司法書士に」と言うと、最初から分かっていたはずだと思われます。
先に書いておいてください。
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◯ 遺産分割協議書の作成、相続人・相続財産の調査、
金融機関の手続きに必要な書類の収集まで対応します。
不動産の名義変更(登記)は提携の司法書士をご紹介します。
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「できない」を先に書くと、信用が上がります。隠して受けるより確実です。
なお、具体的にどこまで扱えるかは法令と所属会の見解に関わります。書く前に必ず確認してください。
連携先を先に作っておく
司法書士・税理士とのつながりは、開業前から作っておく価値があります。
相談を受けてから探すと間に合いません。そして紹介は双方向になります。司法書士の側にも、書類作成を回したい場面があります。
依頼者が検索する言葉

この分野は、専門用語で検索されません。
依頼者のほとんどは、相続が初めてです。「遺産分割協議書」という言葉を知らない人が検索しています。
状況の言葉で書く
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✗ 遺産分割協議書作成
◯ 親が亡くなって、銀行の口座が止まった
◯ 兄弟で分け方が決まらない
◯ 戸籍を集めるように言われたが、どこに請求すればいいか分からない
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後者の言葉で検索されています。
とくに「銀行の口座が止まった」は、いますぐ困っている人の言葉です。ここに答える記事があると、そのまま相談になります。
→ 「行政書士のSEO対策入門」
地域名を必ず入れる
相続は、近くの人に頼みたい分野です。
書類を持って行ったり、話を聞いてもらったり。会えることが前提になりやすい。
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地域名 + 相続 + 行政書士
地域名 + 遺産分割協議書
地域名 + 相続 相談
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Googleビジネスプロフィールにも「相続」「遺言」と具体的に書いてください。費用0円です。
→ 「行政書士のMEO集客」
この分野は紙も効きます
個人が依頼者で、地域で完結する分野なので、ポスティングや新聞折込が効く数少ない分野です。
検索しない層が一定数いるからです。
ページに何を書くか

この分野の依頼者は、他の分野と心理が違います。
身内が亡くなった直後です。急いでいて、分からないことだらけで、誰に聞けばいいかも分からない。
不安を先に消す
いちばん多い不安は「いくらかかるか」です。
相続の相談は、金額が読めません。だから問い合わせる前に止まります。
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基本の料金を幅で書く
何が含まれて、何が別料金かを書く
戸籍の実費など、報酬以外にかかるものも書く
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次に多いのが「何から始めればいいか」です。
手続きの全体像と、期限のあるものを並べてください。相談の前に全体が見えると、連絡しやすくなります。
顔写真は、この分野では特に効きます
家族の話をする相手です。
誰に話すことになるのかが分からないと、連絡しにくい。写真とプロフィールがあるかどうかで、他の分野より差が出ます。
連絡手段を増やす
高齢の方が依頼者になることがあります。
フォームだけだと使えない人がいます。電話番号を目立つ場所に置いてください。
単発で終わらせない
相続は一度で完結します。ここが構造的な弱点です。
ただし、つながる先があります。
遺言につなげる
相続の手続きをした人は、自分の遺言を考え始めます。
親の相続で苦労した人ほど、自分の子に同じ思いをさせたくないと思います。手続きが終わったときに、この話を一言添えてください。
紹介の質がいちばん高い
相続を手伝ってもらった人は、強く紹介します。
大変な時期に助けてもらった記憶が残るからです。完結した依頼者は、質のいちばん高い紹介元になります。
他の分野と組み合わせる
相続だけだと、件数が読めません。期限が繰り返す分野と組み合わせると、事業として安定します。
まとめ
- 相続・遺言は個人が自分で探す数少ない分野。ホームページが直接効く
- 一方で競合がいちばん多い分野でもある
- 業務範囲の線引きが集客に直結する。登記は司法書士、相続税は税理士、争いは弁護士
- 「できない」を先に書くと信用が上がる
- 扱える範囲は法令と所属会の見解に関わる。書く前に必ず確認する
- 連携先は開業前から作っておく。紹介は双方向になる
- 依頼者は専門用語で検索しない。「銀行の口座が止まった」のような状況の言葉
- 地域名を必ず入れる。会えることが前提になりやすい分野
- 紙(ポスティング・折込)が効く数少ない分野
- 不安の1位は料金。幅で書き、実費も書く。2位は何から始めるか
- 顔写真は他の分野より効く。家族の話をする相手だから
- 電話番号を目立つ場所に。高齢の方が依頼者になる
- 単発で終わるが、遺言につながる。そして紹介の質がいちばん高い
よくある質問
Q. 行政書士はどこまで扱えますか。
法令と所属会の見解に関わるため、ここでは断定しません。一般に登記は司法書士、相続税の申告は税理士、争いのある案件は弁護士の領域とされます。サイトに書く前に、必ず所属会に確認してください。
Q. 競合が多すぎて勝てないのでは。
地域名を入れ、状況の言葉で書けば、競争相手は大きく減ります。「相続 行政書士」で全国と戦う必要はありません。
Q. 料金はサイトに載せるべきですか。
この分野では特に載せてください。依頼者は金額が読めないことで、問い合わせる前に止まります。幅で構いません。
Q. 「相続専門」と書いていいですか。
広告表現は所属する行政書士会の規程に関わります。優位性や専門性の表示について定めがある場合があるので、所属会に確認してください。
Q. 高齢の依頼者が多い分野ですか。
相談者は子の世代が多い一方で、遺言は本人が高齢のことがあります。どちらも来る前提で、電話とフォームの両方を用意してください。
Q. 事務所は必要ですか。
会って話す場面が多い分野なので、どこで会うかは決めておいてください。自宅開業でも、面談場所を別に用意する方法があります。要件は「行政書士は自宅で開業できるか」で書いています。
