行政書士のHPに載せるべき内容チェックリスト

行政書士のHPに載せるべき内容チェックリスト 比較・検討

「何を載せればいいか分からない」

ホームページを作るとき、いちばん詰まるのがここです。デザインは業者やテンプレートが解決してくれますが、中身は誰も代わりに決めてくれません。

そして問い合わせが来るかどうかは、ほぼこの中身で決まります。この記事では、必要なページそれぞれに何を書くかを具体的に並べます。

必要なページは6つ

行政書士のホームページに必要な6ページと、それぞれの役割を整理したチェックリスト

最初から10ページも20ページも要りません。この6つがあれば、士業のサイトとしては十分に機能します。

ページ役割
トップ3秒で「何屋か」を伝える
サービス紹介何を、いくらで、どう進めるか
プロフィール誰がやるのかを伝える
料金判断材料を出す
お問い合わせ送信までの障害を減らす
事務所概要実在を証明する

足りないものを増やすより、この6つを厚くするほうが先です。

問い合わせが来るサイトと、来ないサイト

問い合わせが来るサイトと来ないサイトの違いを、書かれている内容で比較した表

同じ6ページでも、書いてある内容で結果が変わります。分かれ目は「読んだ人が判断できるか」です。

「誠実に対応いたします」は、判断材料になりません。どの事務所も同じことを書いているからです。「建設業許可の申請を年間◯件扱っています」なら判断できます。

トップページに必要な6要素

3秒で戻られるかどうかが、ここで決まります。

1. 何の専門か

「行政書士事務所」だけでは足りません。「建設業許可専門の行政書士事務所」まで書いてください。

2. どこで対応するか

地域名を明示します。「大阪市を中心に、近畿一円」。

3. 誰がやるか

顔写真と氏名。これが無いサイトは、それだけで候補から外れます。

4. 何ができるか

扱う業務を3〜5つ。多すぎると「何でも屋」に見えます。

5. いくらか

金額そのものでなくても、「30万円〜」「案件により変動」といった目安。

6. 相談への入口

ページの上と下、両方に置いてください。

プロフィールは、いちばん読まれる

意外に思われますが、サービス紹介より読まれることがあります。「誰に頼むか」で選ぶ仕事だからです。

書くべきは、経歴の羅列ではありません。

なぜこの仕事をしているか。 前職での経験や、開業のきっかけ。人柄が伝わる部分です。

なぜこの分野なのか。 「建設業の現場にいたので、書類の大変さが分かる」。これは他の誰にも書けません。

顔写真。 スマートフォンで撮ったものでも、無いよりはるかにいいです。ただし、ここは撮影を頼む価値がある部分でもあります。

登録番号。 実在の証明になります。士業では必須です。

料金ページの書き方

「お問い合わせください」だけのページは、無いのとほぼ同じです。

正確な金額でなくて構いません。幅を示せば十分です。

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建設業許可(新規・知事) 11万円〜

決算変更届 3.5万円〜

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そのうえで、何が含まれるか/含まれないかを書いてください。「法定手数料は別途」「書類の取得代行を含む」など。ここが曖昧だと、後のトラブルにもなります。

金額を出すと安い事務所と比べられる、という不安はあります。ただし出さないと比較の土俵にすら乗りません。そして金額を見て問い合わせる人は、その金額を許容している人です。

書くときの注意

士業には、広告表現に関する制約があります。所属する会の会則や倫理規程で定められているので、必ず確認してください。

一般的に避けるべきなのは、次のような表現です。

  • 「必ず許可が取れます」 … 結果を保証する表現
  • 「地域No.1」 … 根拠を示せない優位性の主張
  • 「他事務所より安い」 … 他者との比較で貶める表現

事実を具体的に書くのが、いちばん安全で、いちばん効きます。「年間◯件」「◯年の実務経験」。これなら誇張になりません。

サービス紹介ページの書き方

いちばん手を抜かれがちですが、問い合わせの直前に読まれるページです。

業務ごとに、この4つを書いてください。

どんな人が対象か … 「これから建設業を始める方」「更新期限が近い方」。読んだ人が自分のことだと分かります。

何をするか … 「必要書類の確認から、申請、許可取得までを代行します」。

どう進むか … 「初回相談 → 見積 → 書類の収集 → 申請 → 許可(約1ヶ月)」。期間の目安があると、問い合わせのハードルが下がります。

何が必要か … 依頼者に用意してもらうもの。ここが先に分かると、相談しやすくなります。

1つの業務につき1ページが理想です。「建設業許可」と「相続」を同じページに詰め込まないでください。検索から来る人が別だからです。

お問い合わせページで落ちている

作ったサイトの中で、最後の関門です。ここで落ちているケースが非常に多い。

入力欄は3つまで。 名前・連絡先・相談内容。住所や会社名は、返信のやりとりで聞けます。項目が増えるほど途中でやめられます。

必須項目を減らす。 全部に「必須」がついていると、それだけで負担に見えます。

送信後どうなるか書く。 「2営業日以内にご返信します」。この一行があるだけで送信率が変わります。返事が来るか分からない状態は不安だからです。

電話番号も併記する。 フォームが苦手な年代の依頼者もいます。

載せなくていいもの

作りたくなりますが、優先度は低いものです。

凝ったトップページの動画 … 読み込みが遅くなり、離脱が増えることもあります。

毎日更新のブログ … 更新頻度より、1本ずつの内容です。

英語ページ … 外国人からの依頼を狙う場合を除き、不要です。

チャットボット … 1人事務所では対応しきれず、放置になりがちです。

理念やビジョンの長文 … 読まれません。1〜2行に収めてください。

作る順番

ホームページを作る順番を3段階で示した図

全部を同時に作ろうとすると、公開できないまま数ヶ月が過ぎます。まず出す。それから足す。この順番でかまいません。

まとめ

  • 必要なページは6つ。最初から増やす必要はない
  • 分かれ目は「読んだ人が判断できるか」。「誠実に対応」は判断材料にならない
  • トップに必要なのは専門・地域・誰が・何が・いくら・入口の6つ
  • プロフィールはサービス紹介より読まれる。顔写真と登録番号は必須
  • 料金は幅でいい。出さないと比較の土俵に乗らない
  • 結果を保証する表現、根拠のない優位性の主張は避ける
  • 動画・毎日更新・英語ページ・チャットボットは後回しでよい

よくある質問

Q. 顔写真はどうしても載せたくありません。

載せないと不利になるのは事実です。ただしイラストや後ろ姿でも、無いよりは改善します。まず事務所の写真と氏名だけでも出してください。

Q. 実績がまだありません。

「取扱業務」として書ける範囲で構いません。前職の経験も強みです。実績が出たら追記していく前提で、まず公開してください。

Q. 何ページくらいが適切ですか。

6〜10ページで十分です。薄いページを増やすより、1ページを厚くするほうが効きます。

Q. そもそも作るべきか迷っています。

分野によっては、まだ必要ない場合があります。判断基準は「行政書士にホームページは本当に必要か」で整理しています。

作るべきか、まだ待つべきか。
そこだけでもはっきりします。

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