古物商許可は、他の許認可とは性質がかなり違います。
私は以前Amazonで物販をやっていました。中古品を扱う人たちが周りにいて、古物商の話は身近でした。
その感覚で言うと、この分野は単価が低く、件数で回す仕事です。そして自分で取る人が多い。
ここを分かったうえで設計しないと、忙しいのに残らないことになります。
なお、要件や申請の実務はここでは扱いません。どう選ばれるかと、どう組み立てるかの話です。
まず、この分野の性質を押さえる

単価が低い
建設業許可や産廃と比べると、報酬の水準が明確に低い分野です。
書類も少なく、要件も複雑ではありません。だから金額が上げにくい。
自分で取る人が多い
これが最大の特徴です。
警察署の生活安全課に行けば、手引きをもらえます。ネットにも情報があふれています。本気で調べれば、自分で取れてしまう。
物販をやっている人は、もともと自分で調べて動くタイプが多いです。「行政書士に頼む」という発想がない層がかなりいます。
依頼者が個人・小規模
せどり、リサイクルショップ、中古車、ブランド品の買取。法人より個人事業が多い分野です。
会社として稟議を通す世界ではないので、判断が速いのが利点です。ただし予算も小さい。
件数で回す設計になる
単価が上げにくいので、1件あたりの時間を短くするしかありません。
逆に言えば、同じ手続きを繰り返すので効率化しやすい分野でもあります。
では、誰が依頼してくるのか
自分で取れるのに頼む人には、理由があります。ここを押さえると集客が組めます。

時間を買いたい人
すでに事業が動いていて、手続きに時間を使いたくない。
中古車販売やリサイクルショップを始める人は、物件や仕入れで手一杯です。警察署に何度も行く時間がない。
一度つまずいた人
自分で出して、補正で戻された。
ここで心が折れて頼んでくる人がいます。この層は、すぐ決めます。
複数の許可が必要な人
古物商だけで終わらない場合があります。
中古車なら自動車の登録。買取品を運ぶなら運送。店舗なら深夜営業の届出が絡むこともあります。
古物商が入口で、他の手続きにつながる形。ここがこの分野の本当の価値だと思っています。
法人・多店舗
営業所ごとに手続きが必要になるため、規模が大きくなると自分では回せません。ここは単価も上がります。
サイトに何を書くか
金額を必ず書く
この分野では必須です。
依頼者は「自分で取るか、頼むか」を金額で比べています。
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自分で取る … 手数料+平日に何度か警察署へ行く時間
頼む … 手数料+報酬
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この差額が妥当かどうかを判断したいだけです。金額が書いていないと、比較の土俵に乗りません。
何日で終わるかを書く
時間を買いたい人が来る分野です。だから期間が効きます。
「書類をお預かりしてから◯日で申請」。この一文があるだけで、判断材料になります。
平日に行けないことを前提に書く
依頼者の多くは本業を持っています。
「平日に警察署へ行けない方へ」。この切り口は、この分野にかなり合っています。
扱う品目を具体的に書く
「古物商許可」だけでなく、どんな商売の人向けかを書いてください。
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中古車販売/リサイクルショップ/ブランド品の買取
せどり・ネット販売/古本・古着/中古機械
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検索する側は、自分の商売の言葉で探します。
検索される言葉
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地域名 + 古物商許可 + 行政書士
古物商許可 代行 費用
古物商許可 自分で 難しい
古物商許可 何日かかる
古物商許可 ネット販売だけ
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「自分で」「代行」「費用」という言葉が入るのが、この分野の特徴です。自分で取るか迷っている人が検索しています。
→ 「行政書士のSEO対策入門」
地図も押さえてください。Googleビジネスプロフィールの業務内容に「古物商許可」と具体的に書く。費用0円です。
→ 「行政書士のMEO集客」
単価が低い分野を、どう設計するか

ここがこの記事でいちばん伝えたいところです。
古物商だけを単発で受け続けると、件数に追われて集客の時間がなくなります。
① 入口として使う
古物商は「最初の1件」として優秀です。
依頼者が個人・小規模なので判断が速く、手続きも短期間で終わります。関係を作るコストが低い。
② 次の手続きにつなげる
受けた時点で、その人がこれから何をするかを聞いてください。
中古車なら自動車登録。店舗を広げるなら営業所の追加。法人化するなら設立。事業が伸びれば、手続きは必ず増えます。
最初の受任時に「次に何が必要か」を伝えておく。これだけで、次の依頼が自分のところに来ます。
③ 紹介の起点にする
この層は横のつながりが強いです。
物販をやっていたときに実感しましたが、同じ商売をしている人同士で情報が回ります。「どこに頼んだ」という話が普通に出る世界です。
1人に良い対応をすると、同じ商売の人が続けて来ます。
単価だけで判断しない
1件の金額は低くても、入口としての価値があります。
ただし件数が増えすぎると回らなくなるので、どこかで線を引く必要があります。年収の組み立て方は「行政書士の年収を上げるロードマップ」で書いています。
まとめ
- 古物商許可は単価が低く、件数で回す分野
- 自分で取る人が多い。調べれば取れてしまう
- 依頼者は個人・小規模が中心。判断は速いが予算は小さい
- 頼んでくるのは時間を買いたい人/つまずいた人/複数の許可が要る人/法人・多店舗
- サイトには金額を必ず書く。依頼者は「自分で取るか」と比べている
- 何日で終わるかを書く。時間を買いたい人が来る分野だから
- 「平日に警察署へ行けない方へ」という切り口が合っている
- 扱う品目を商売の言葉で書く(中古車/リサイクル/せどり/買取)
- 検索語に「自分で」「代行」「費用」が入るのが特徴
- 単発で終わらせない。次の手続きにつなげ、紹介の起点にする
よくある質問
Q. 単価が低い分野をやる意味はありますか。
入口としての価値があります。判断が速く、関係を作るコストが低い。そこから次の手続きや紹介につながるかどうかで、価値が変わります。単発で終わらせると、件数に追われるだけになります。
Q. 「自分で取れますよ」と書いてもいいですか。
書いて構いませんし、信用になります。そのうえで「時間がない方は代行します」と続けるほうが、隠すより選ばれます。実際、自分で取れることは調べればすぐ分かります。
Q. 金額はいくらに設定すべきですか。
連合会の報酬額統計で分野ごとの分布を確認してください。そのうえで、依頼者が「自分でやる時間」と比べる前提で考えると決めやすくなります。
Q. ネット販売だけの人も許可が要りますか。
要件に関わる話なので、ここでは断定しません。所管の警察署または所管官庁の手引きで確認してください。ただし「ネット販売だけでも要るのか」は検索の多い疑問なので、記事にする価値があります。
Q. 他の分野と組み合わせたほうがいいですか。
そのほうが設計しやすいと思います。古物商だけだと件数勝負になります。中古車なら自動車登録、店舗展開なら他の許認可。事業の成長に沿って手続きが増える形にすると、継続になります。
Q. 広告で「最短◯日」と書いていいですか。
広告表現は所属する行政書士会の規程に関わります。期間や結果の表示について定めがある場合があるので、出す前に所属会に確認してください。
