口コミは、待っていても増えません。
満足した依頼者でも、自分から書く人はごく少数です。悪い体験のほうが書かれやすいので、何もしないと評価が下に引っ張られる構造になっています。
一方で、頼めば書いてもらえます。問題は頼み方とタイミングだけです。ここを整えるだけで、集まる数が変わります。
なぜ口コミが効くのか

理由は2つあります。
① 依頼者は実力を測れない
手続きの質を見分けることはできません。だから「他の人がどうだったか」を見ます。これは価格や実績以上に効きます。
② 地図検索の順位に影響する
Googleは順位の要素として関連性・距離・知名度を挙げており、口コミは知名度に関わります。つまり口コミが増えると、地図に出やすくなります。
とくに0件と1件の差が大きいです。1件でもあれば「実際に依頼した人がいる」と伝わります。詳しくは「行政書士のMEO集客」で書いています。
頼むタイミング

許可が下りた直後、または手続きが完了した直後。ここだけです。
この瞬間は、感謝の気持ちがいちばん高く、手続きの大変さも覚えています。1週間経つと、記憶が薄れます。1ヶ月経つと、頼みにくくなります。
逆に頼んではいけないタイミングもあります。
- 手続きの途中(結果が出ていないので書けません)
- 不備や差し戻しがあった直後
- 報酬の請求と同時(見返りを求めているように見えます)
完了の連絡と一緒に、さらっと添えるのがいちばん自然です。
断られにくい頼み方
口頭で一言、あとでリンクを送る
その場で「お願いします」と言われても、多くの人は後で忘れます。口頭で話を通してから、リンクをメールで送るのが確実です。
リンクを用意しておく
Googleビジネスプロフィールの管理画面から、口コミ用のリンクを取得できます。これを送れば、相手は1クリックで書き込み画面に行けます。
「Googleで検索して口コミを書いてください」では書いてもらえません。手間が1つ増えるだけで脱落します。
文面は短く、書く内容を示す
長い依頼文は読まれません。そして「何を書けばいいか分からない」が最大の障壁です。
> ◯◯様
>
> このたびは建設業許可の申請をお任せいただき、ありがとうございました。無事に許可が下りて何よりです。
>
> もしよろしければ、今後の参考のためGoogleに一言ご感想をいただけると助かります。下のリンクから1分ほどで書けます。
>
> (リンク)
>
> 「対応の早さ」「説明の分かりやすさ」など、感じたことを一言でけっこうです。もちろん任意ですので、ご負担でしたら流していただいて構いません。
「任意です」「流してもらって構いません」を必ず入れてください。これがあると断りやすく、逆に書いてもらえる率が上がります。押されると人は身構えます。
断られても気にしない
書かない人のほうが多いです。5人に頼んで1〜2件が普通です。この感覚で続けてください。
低い評価がついたとき
必ず返信してください。放置がいちばん悪い対応です。
返信は、次に見る人に向けて書きます。書いた本人の気持ちを変えることは難しくても、それを読む見込み客の印象は変えられます。
やること
- 事実に誤りがあっても、まず受け止める姿勢を示す
- 感情的に反論しない
- 改善した点があれば書く
- 案件の内容には触れない(守秘義務があります)
やらないこと
- 反論して事実関係を並べる
- 「当方に落ち度はありません」と言い切る
- 依頼者が特定できる情報を書く
丁寧な返信が1つあるだけで、低評価がかえって信頼につながることがあります。
やってはいけないこと

自作自演の投稿。 自分や事務所の関係者が書く。Googleの規約違反です。
家族や知人への依頼。 依頼していない人に書かせるのも同じです。
報酬や割引と引き換えの依頼。 これも規約違反です。「口コミを書いたら◯円引き」は避けてください。
低評価の削除依頼を繰り返す。 事実と異なる内容や規約違反の投稿は報告できますが、単に評価が低いという理由では削除されません。
これらはプロフィールごと停止されることがあります。積み上げたものが一度に消えるので、絶対に避けてください。
守秘義務との関係
依頼者が自分の体験を書くのは問題ありません。自分の情報だからです。
注意が必要なのはこちら側です。
- 返信の中で案件の内容に触れない
- 口コミを事例としてサイトに転載する場合は、依頼者の許可を取る
- 依頼者名を出す場合は、必ず事前に確認する
あわせて、広告表現については所属する会の会則や倫理規程が適用されます。口コミの見せ方についても、一度規程を確認してください。
まとめ
- 口コミは待っていても増えない。悪い体験のほうが書かれやすい
- 効く理由は依頼者が実力を測れないことと、地図検索の順位に影響すること
- 0件と1件の差がいちばん大きい
- 頼むのは完了した直後。1週間経つと記憶が薄れる
- リンクを用意して送る。「検索して書いて」では書いてもらえない
- 文面に「任意です」を必ず入れる。押すと身構えられる
- 5人に頼んで1〜2件が普通
- 低評価には必ず返信する。次に読む人に向けて書く
- 自作自演・知人への依頼・報酬と引き換えは規約違反。停止されることがある
よくある質問
Q. 何件くらいあればいいですか。
まず1件です。0件と1件の差がもっとも大きいです。そのあとは月1件でも積み上がっていきます。数より、継続と返信の丁寧さが効きます。
Q. 事業者の依頼者に頼みにくいです。
法人の場合、担当者が個人のアカウントで書くことになるため、確かに頼みにくい面があります。その場合は個人の依頼者に絞ってお願いしてください。無理に頼むと関係を損ねます。
Q. 過去の依頼者に今から頼んでもいいですか。
構いません。ただし記憶が薄れているので、書いてもらえる率は落ちます。今後の案件から仕組みにするほうが確実です。
Q. ホームページに口コミを載せてもいいですか。
依頼者の許可を取れば可能です。許可なく転載しないでください。何を載せるかの全体像は「HPに載せるべき内容チェックリスト」にまとめています。
