ホームページの中で、いちばん読まれるのはプロフィールページです。サービス紹介より読まれます。
理由は単純で、士業は「誰に頼むか」で選ぶ仕事だからです。手続きの内容はどの事務所でも同じ。違うのは対応する人だけです。
にもかかわらず、顔写真が無い、経歴だけが並んでいる。この状態のサイトが非常に多いです。ここを整えるだけで、他の何を直すより効きます。
写真は「上手さ」より「あるか」

先に結論を言うと、プロに頼めるなら頼んだほうがいいです。ただし、スマホで撮った写真でも、無いよりはるかにいいです。
依頼者が見ているのは写真の技術ではありません。「この人に相談できそうか」だけです。だからまずスマホで撮って載せる。予算ができたら差し替える。この順番で構いません。
「良い写真が撮れてから」と考えて、1年経っても載っていない。これがいちばん損をしています。
写真の条件

顔がはっきり写っている
明るい場所で、正面から。逆光は避けてください。窓を背にすると顔が暗くなります。窓に向かって立つのが正解です。
背景がすっきりしている
生活感のあるものが写っていると、それだけで印象が落ちます。白い壁、事務所の書棚あたりが無難です。
服装は実際に会うときと同じ
スーツが基本ですが、普段ジャケットで対応しているならジャケットで構いません。写真と実物が違うと、初対面で違和感が生まれます。
表情は「少し笑う」
真顔は硬く見え、大きな笑顔は軽く見えます。口角を少し上げる程度がちょうどいいです。
撮り方のコツ
スマホなら、誰かに撮ってもらってください。自撮りは角度と距離でどうしても分かります。
胸から上が入る構図で、カメラは目線と同じ高さに。下から撮ると見上げる形になり、上から撮ると弱く見えます。
プロに頼む場合
出張撮影やスタジオで、1〜3万円程度が目安です(地域や内容で変わります)。
依頼するときは、用途を伝えてください。「ホームページのプロフィール用」と言えば、それに合った構図で撮ってくれます。あわせて、こう頼むと使い回せます。
- 正面と、少し斜めの2パターン
- 横向き(横長)と縦向きの両方
- 背景が明るいものと、暗いものの両方
ホームページ、名刺、SNS、プロフィール欄。用途ごとに求められる形が違うので、1回の撮影で複数パターンもらっておくと後が楽です。
避けたい写真
証明写真 … 硬すぎて、警察の書類のような印象になります。
集合写真の切り抜き … 画質が落ち、視線も合いません。
10年前の写真 … 実際に会ったときに違うと、そこで信用が減ります。
サングラス・帽子 … 顔が隠れる要素は避けてください。
極端な加工 … 肌を滑らかにしすぎると、かえって不自然に見えます。
プロフィール文の書き方

写真より難しいのがこちらです。多くのサイトが経歴の羅列になっています。
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◯◯大学法学部卒業
2015年 株式会社◯◯入社
2020年 行政書士試験合格
2021年 ◯◯行政書士事務所開業
“`
これは履歴書です。読んでも、頼みたくなる材料が1つもありません。
書くべきは3つです。
なぜこの仕事をしているか
前職での経験、開業のきっかけ。人柄が伝わる部分です。「前職で許認可の書類に苦労した経験から」といった一文があるだけで、印象が変わります。
なぜこの分野なのか
ここが他の誰にも書けない部分です。「建設現場にいたので、書類の大変さが分かります」。これは経歴の羅列では伝わりません。
どう対応するか
「初回は必ず面談します」「土日も対応します」。依頼した後どうなるかが想像できると、問い合わせやすくなります。
長さは400〜800字
長すぎると読まれません。経歴は最後に箇条書きで添える形が読みやすいです。
写真をどこに置くか
撮った写真は、1箇所だけに置いても効きません。依頼者が判断する場面すべてに出してください。
| 場所 | 効果 |
|---|---|
| プロフィールページ | 基本。ここが本体 |
| トップページ | 3秒で「誰がやるか」が伝わる |
| 記事の書き手欄 | 誰が書いたかが検索評価に効く |
| Googleビジネスプロフィール | 地図から見た人の判断材料 |
| 名刺 | 会ったあと思い出してもらえる |
とくに記事の書き手欄は見落とされます。法律分野は「誰が書いたか」が重視されるため、氏名・資格・登録番号と一緒に顔写真を出すのが有効です。
顔を出したくない場合
事情があって顔を出せない方もいます。不利になるのは事実ですが、代替手段はあります。
後ろ姿や手元の写真 … 事務所で作業している様子など。人の存在が伝わります。
似顔絵・イラスト … 硬さは出ませんが、無いよりは印象が残ります。
事務所の写真を充実させる … 外観、机、書棚。実在感は伝わります。
氏名と登録番号だけは必ず出す … これが無いと、実在の確認ができません。ここは省けません。
いずれの場合も、「写真は準備中です」とだけ書いてあるのが最悪です。何も言わずに他の要素を厚くしてください。
まとめ
- プロフィールはサービス紹介より読まれる。士業は「誰に頼むか」で選ばれる
- 写真は上手さより、あるかどうか。スマホでもいいので、まず載せる
- 窓に向かって、誰かに撮ってもらう。胸から上、目線の高さ、口角を少し上げる
- プロに頼むなら1〜3万円程度が目安。複数パターンをもらっておく
- 証明写真・集合写真の切り抜き・古い写真は避ける
- プロフィール文は経歴の羅列にしない。なぜこの仕事か/なぜこの分野か/どう対応するかの3つ
- 顔を出せない場合も、氏名と登録番号は必ず出す
よくある質問
Q. スマホの写真だと素人っぽく見えませんか。
明るい場所で、背景が整っていれば、意外に分かりません。逆に、暗い場所で自撮りしたものはすぐ分かります。この2点だけ気をつけてください。
Q. 写真は何枚くらい必要ですか。
プロフィール用の1枚があれば十分です。あとは事務所の外観や内観が数枚あると、実在感が増します。
Q. 事務所が自宅なので、内観を出せません。
出さなくて構いません。顔写真と、氏名・登録番号があれば足ります。住所の扱いについては「行政書士のMEO集客」で、サービス提供地域の設定に触れています。
Q. プロフィールに書くことが思いつきません。
「なぜ行政書士になったか」を、知り合いに話すつもりで書いてみてください。話し言葉で書いて、あとで整えるのがいちばん早いです。何を載せるかの全体像は「HPに載せるべき内容チェックリスト」にまとめています。
