WordPressとペライチ|行政書士向け比較

WordPressとペライチ|行政書士向け比較 比較・検討

自作でホームページを作ると決めたあと、次に迷うのがここです。

結論を先に言うと、分かれ目は2つだけです。

1. 記事を書いて検索から集客したいか

2. あとから引っ越す可能性があるか

この2つに「はい」があるならWordPress、両方「いいえ」ならペライチで十分です。デザインの良し悪しや料金で選ぶと、後で困ります。

何が違うのか

WordPressとペライチを、得意なこと・手間・引っ越しやすさで比較した表

ペライチは、1ページで完結するサイトが得意です。名刺代わりのサイト、サービス1つの紹介ページ。管理画面が分かりやすく、公開までが速いのが利点です。

WordPressは、記事を積み上げる前提の仕組みです。ブログ機能が中心にあり、ページを増やしていく使い方に向いています。その代わり、サーバーの契約や更新作業が必要になります。

同じ「自作ツール」ですが、想定している使い方が違います。

判断基準①:記事を書くか

ここがいちばん大きい差です。

行政書士が検索から集客する場合、記事を積み上げるのが中心的な手段になります。「建設業許可 決算変更届 期限」のような具体的な悩みに答える記事を置いておく、という方法です。

この使い方をするなら、WordPressを選んでください。ペライチでも情報は載せられますが、記事を何十本も管理する構造にはなっていません。

逆に、紹介中心で、サイトは受け皿としてあれば十分という場合は、記事は必要ありません。その場合はペライチのほうが早く、管理も楽です。

判断の材料は「行政書士のSEO対策入門」で書いています。

判断基準②:引っ越せるか

見落とされがちですが、後から効いてきます。

WordPressは引っ越せます。記事や設定を書き出して、別のサーバーや制作会社に引き継げます。将来「制作会社に頼みたい」となったとき、それまでに書いた記事が資産として残ります。

ペライチのようなサービス型は、原則として引っ越せません。別のサービスに移る場合、作り直しになります。書いた文章は手でコピーできますが、サイトそのものは持ち出せません。

つまり、

  • 将来外注する可能性がある → WordPress
  • ずっと自分で、最小限で運用する → ペライチでよい

という判断になります。

手間の差

WordPressとペライチで発生する作業の違いを段階別に示した図

WordPressを選ぶと、サイトを持ち続けるための作業が発生します。

サーバーの契約と管理。 レンタルサーバーを別に契約します。

更新作業。 本体やプラグインの更新が定期的に出ます。放置すると不具合やセキュリティの問題につながります。

不具合の対応。 更新で表示が崩れることがあります。原因を自分で切り分ける必要があります。

ペライチではこれらが発生しません。運営会社が全部やってくれます。

この差は小さくありません。「更新作業を自分でやる気があるか」も、判断に入れてください。実務が忙しくなると、ここが放置されます。

費用の性質が違う

金額はサービスの改定で変わるため、必ず公式サイトで最新の料金を確認してください。ここでは性質の違いだけ書きます。

ペライチ … 月額を払い続ける。止めるとサイトが消える。

WordPress … 本体は無料。ただしサーバー代とドメイン代が別途かかるので、月額換算では大きく変わらないことも多いです。

「WordPressは無料だから安い」は誤解です。無料なのはソフトの部分だけで、置く場所は有料です。

選んだ後に困ること

ペライチを選んで困るケース

記事を書き始めたくなった。 これがいちばん多いです。紹介が一巡して検索からの集客が必要になったとき、構造が合いません。

ページを増やしたくなった。 分野が増えたり、業務ごとにページを分けたくなったとき、手狭になります。

WordPressを選んで困るケース

更新が止まって放置した。 忙しくて触らないうちに、本体が古くなる。これは実際によく起きます。

不具合が出て直せない。 表示が崩れたが原因が分からない。自分で調べる時間が取れないと、止まったままになります。

結局作らなかった。 自由度が高いぶん決めることが多く、公開までたどり着かない。ペライチなら公開できていたというケースもあります。

迷ったときの決め方

WordPress向きかペライチ向きかを確認するチェックリスト

分野が決まっていて、記事を書く気があるなら WordPress。

分野がまだ固まっておらず、まず出したいだけなら ペライチ。

そしてもう1つ。ペライチで出してから、必要になったらWordPressで作り直すという進め方も現実的です。文章は手で移せます。数万円の損失で、数ヶ月早く公開できます。

「最初から正解を選ぶ」より、早く出して様子を見るほうが、この段階では合っています。

まとめ

  • 分かれ目は「記事を書くか」と「あとから引っ越すか」の2つだけ
  • 記事を積み上げて集客するなら WordPress
  • 受け皿として最小限あればいいなら ペライチ
  • WordPressは引っ越せる。サービス型は原則として作り直しになる
  • WordPressにはサーバー管理・更新作業・不具合対応が付いてくる
  • 「WordPressは無料だから安い」は誤解。置く場所は有料
  • ペライチで出して、後で作り直す進め方も合理的

よくある質問

Q. Wixはどちらに近いですか。

ペライチ側です。サービス型なので、他へ引っ越せません。ページ数はペライチより増やしやすいですが、記事の積み上げには向きません。自作と外注の判断は「自作(Wix)と制作会社どっちが得」で書いています。

Q. WordPressは難しくないですか。

最初の設定が山です。そこを越えると、記事を書くだけなら難しくありません。設定だけ制作会社に頼んで、更新は自分でやるという分け方もできます。

Q. 無料プランで始められますか。

事務所のサイトとしては勧められません。広告が入り、URLもサービス名入りになります。士業の信用に関わるので、有料プランと独自ドメインは用意してください。

Q. あとで制作会社に頼むならどちらがいいですか。

WordPressです。書いた記事を引き継げます。ペライチで作ったものは、原則として作り直しになります。

作るべきか、まだ待つべきか。
そこだけでもはっきりします。

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