集客の手段の中で、費用0円で、いちばん効果が早いものを1つ挙げるなら、Googleビジネスプロフィールです。
「地域名+行政書士」で検索すると、通常の検索結果より上に地図が表示され、3件の事務所が並びます。ここに入れるかどうかで、地域からの問い合わせが変わります。
そして地方では、登録すらしていない事務所がまだ多く残っています。やっていない人が多いということは、やれば抜けるということです。
MEOとは何か

MEOは「Map Engine Optimization」の略で、Googleマップで上位に表示されるための対策を指します。SEOの地図版だと考えてください。
SEOとの違いは3つあります。
効き始めが早い … SEOは半年かかりますが、MEOは登録して情報を整えれば1〜3ヶ月で動きます。
競争相手が少ない … 地域内の事務所だけが相手です。全国と戦うSEOより、はるかに現実的です。
依頼につながりやすい … 「地域名+行政書士」と検索する人は、すでに依頼先を探している段階です。情報収集ではありません。
登録の手順

登録自体は無料で、30分ほどで終わります。
1. Googleビジネスプロフィールにアクセスして登録
ビジネス名は、看板や名刺と同じ正式名称にしてください。「◯◯行政書士事務所|建設業許可専門」のようにキーワードを足すのは規約違反で、削除される可能性があります。
2. カテゴリを選ぶ
「行政書士事務所」を選びます。ここが上位表示にいちばん影響します。該当するものが複数あれば、副カテゴリも設定してください。
3. ハガキで本人確認
登録した住所にGoogleからハガキが届きます。記載のコードを入力して完了です。2週間ほどかかるので、早めに始めてください。
上位に出るための3要素
Googleは、順位の決まり方として関連性・距離・知名度の3つを公表しています。
関連性 … 検索された言葉と、あなたの情報がどれだけ合っているか。カテゴリと業務内容の記載で決まります。
距離 … 検索した人の現在地からの距離。ここは操作できません。
知名度 … 口コミの数と評価、サイトの情報量など。いちばん差がつくのがここです。
つまり、やるべきことは関連性を上げることと知名度を上げることの2つに絞られます。
やること(優先順に)

業務内容を具体的に書く
「行政書士業務全般」ではなく、「建設業許可申請」「相続手続き」のように具体的な業務名で書いてください。検索された言葉と一致しやすくなります。
写真を載せる
事務所の外観・内観、そして顔写真。写真がないプロフィールは、あっても選ばれません。士業は「誰がやるか」で選ばれるので、顔は特に重要です。
営業時間を正確に入れる
意外に効きます。営業時間が入っていないと、Googleは情報が不完全だと判断します。祝日の対応も設定できます。
投稿機能を使う
お知らせを月1〜2回投稿できます。更新されているプロフィールは評価されます。ブログほどの労力は要りません。
ホームページへのリンクを入れる
プロフィールからサイトへ飛べるようにしておきます。知名度の評価にも効きますし、詳しく知りたい人の受け皿にもなります。
サイトが無い場合は空欄でも登録できますが、ある場合は必ず入れてください。
口コミの集め方
知名度でいちばん効くのが口コミです。ただし、やり方を間違えると危険です。
依頼者に直接お願いする
手続きが完了して、相手が満足しているタイミングで口頭でお願いするのがいちばん自然です。口コミ用のリンクはGoogleビジネスプロフィールから取得できるので、メールで送ると相手も楽です。
返信は必ずする
低い評価がついても、丁寧に返信すれば信頼につながります。返信のないプロフィールは放置されている印象を与えます。
やってはいけないこと
自作自演の口コミ、家族や知人への依頼、報酬と引き換えの口コミ。これらはGoogleの規約違反で、プロフィールごと停止されることがあります。積み上げたものが一度に消えるので、絶対に避けてください。
効果の測り方
Googleビジネスプロフィールには、無料の解析機能がついています。管理画面から確認できる数字は主にこの3つです。
| 数字 | 何が分かるか |
|---|---|
| 表示された回数 | 検索結果に何回出たか |
| ウェブサイトのクリック数 | サイトへ何人流れたか |
| 電話・ルート検索の回数 | 実際の行動につながったか |
表示回数が伸びているのにクリックが増えないなら、写真や業務内容の書き方に原因があります。逆に表示回数自体が少なければ、まだ情報が足りていない段階です。
数字を見ずに手を入れると、何が効いたのか分からなくなります。月1回、この3つだけ見る習慣をつけてください。
自宅兼事務所の場合
行政書士は自宅を事務所にしている方が多く、住所を公開したくないという相談をよく受けます。
対処法があります。Googleビジネスプロフィールには「サービス提供地域」という設定があり、これを使うと住所を非表示にしたまま、対応エリアだけを表示できます。
ただし注意点が2つあります。
地図のピンが表示されなくなるため、地図枠での見え方は弱くなります。また、本人確認のハガキは実際の住所に届きます(住所自体は登録が必要です)。
住所を出すか隠すかは、集客力とプライバシーのどちらを取るかの判断になります。事務所を借りている場合は、迷わず公開してください。
まとめ
- MEOは費用0円で、SEOより効き始めが早く(1〜3ヶ月)、競争相手も少ない
- 「地域名+行政書士」で検索する人は、すでに依頼先を探している段階
- 順位を決めるのは関連性・距離・知名度。距離は操作できないので、残る2つに注力する
- 業務内容は具体的な業務名で書く。「業務全般」は効かない
- 顔写真は必ず載せる。士業は誰がやるかで選ばれる
- 口コミは知名度に直結するが、自作自演は停止のリスクがある
- 自宅兼事務所なら「サービス提供地域」で住所を隠せる
よくある質問
Q. 登録すればすぐ上位に出ますか。
出ません。情報を整えてから1〜3ヶ月が目安です。ただしSEOの半年に比べれば早く、しかも登録していない事務所が多い地域では、それだけで表示されることもあります。
Q. ホームページがなくても登録できますか。
できます。ただし知名度の評価でサイトの有無は効いてくるため、あるほうが有利です。逆に、サイトを作るまでの間の受け皿として、先にMEOだけ始めるのは有効な進め方です。
Q. 口コミが1件もありません。
まずは1件目を取ってください。0件と1件では印象が大きく違います。すでに終わった案件の依頼者に、後からお願いしても問題ありません。
Q. 事務所を移転したらどうなりますか。
住所を変更すれば引き継げますが、評価の一部がリセットされることがあります。移転予定がある場合は、その点を見込んでおいてください。
Q. 有料のMEO対策業者に頼むべきですか。
まずは自分でやってみてください。上に挙げた作業は、業者に頼まなくてもできる範囲です。それでも順位が動かない、あるいは手が回らない場合に検討する順番で構いません。
