行政書士のHPで問い合わせを増やす方法

行政書士のHPで問い合わせを増やす方法 集客・開業

「ホームページは作ったんですが、問い合わせが来なくて」

いちばん多い相談です。そして多くの場合、やみくもに直そうとして失敗します。デザインを変えたり、ページを増やしたり。効かない場所に手を入れても、当然ながら結果は変わりません。

先にやることは切り分けです。問い合わせが来ない理由は、たった2つしかありません。

原因は2つに1つ

問い合わせが来ない原因を「見られていない」と「選ばれていない」に

① そもそも見られていない

サイトに人が来ていない状態です。どれだけ内容が良くても、読む人がいなければ問い合わせは発生しません。

② 見られたが、選ばれなかった

人は来ているのに、読んで帰っている状態です。この場合、集客を強化しても穴の空いたバケツに水を足すことになります。

この2つは打ち手がまったく違います。逆にしてしまうと、時間もお金も無駄になります。

切り分け方

Googleアナリティクスなどを入れていれば、月間の訪問者数で判断できます。

  • 月30人未満 … ①の可能性が高い。まず見てもらう手を打つ
  • 月100人以上あるのに問い合わせ0 … ②が濃厚。中身を直す

計測していない場合は、「地域名+行政書士」で自分のサイトが検索結果に出てくるかを確認してください。出てこなければ①です。

①見られていない場合

Googleビジネスプロフィールに登録する

費用0円で、いちばん効果が早い手です。「地域名+行政書士」で検索したときに、地図と一緒に事務所が表示されるようになります。

登録していない事務所は地方ではまだ多く、やるだけで差がつく領域です。

記事を書く

依頼者が検索するのは「困っている瞬間」です。「建設業許可 決算変更届 期限」のような具体的な悩みに答える記事を置いておくと、そこから直接つながります。

ただし効き始めるまで半年はかかります。早く効かせたいならGoogleビジネスプロフィールが先です。

名刺・メール署名にURLを入れる

地味ですが即効性があります。すでに接点のある人が確認しに来るので、質の高い訪問になります。

②選ばれていない場合

こちらのほうが直しやすく、効果も早く出ます。

何の専門か、3秒で分からない

トップページを開いて3秒で「この人は何をしてくれる人か」が分からなければ、読者は戻ります。

「誠実に対応します」「幅広く対応」といった言葉は、何も言っていないのと同じです。「建設業許可の申請を専門にしています」のほうが、はるかに強い。

誰がやるのか分からない

顔写真、事務所の場所、登録番号。この3つが無いサイトは、それだけで候補から外れます。士業は「誰に頼むか」で選ばれる仕事なので、ここは省けません。

料金の目安がない

「お問い合わせください」だけだと、多くの人は問い合わせません。金額が分からないものに連絡するのは、心理的な負担が大きいからです。

正確な金額でなくて構いません。「10万円〜」「案件により15〜30万円程度」でも、あるとないとでは大違いです。

問い合わせるまでが遠い

いちばん見落とされる箇所です。記事を読み終えた場所に、問い合わせへの導線がない。「お問い合わせはこちら」がヘッダーにしかない、というサイトは非常に多いです。

読み終えた瞬間がいちばん気持ちが動いています。そこにボタンを置いてください。

フォームの入力欄が多すぎる

住所、電話番号、会社名、生年月日……。入力欄が増えるほど、途中で離脱します。

最初は「名前・連絡先・相談内容」の3つで十分です。詳細は返信のやりとりで聞けます。

やりがちな勘違い

ページを増やす。 内容が薄いページが10枚あっても、問い合わせは増えません。むしろ探しづらくなります。5ページでも、書いてあることが具体的なほうが強いです。

更新頻度を上げる。 「更新が止まっていると思われるから」と、お知らせを毎日書く人がいます。読者はお知らせを読みに来ていません。同じ時間を、サービス紹介の文章を厚くすることに使うほうが効きます。

他の事務所を真似る。 うまくいっている事務所のサイトを参考にするのは有効ですが、分野も地域も実績も違えば、効く言葉は変わります。構成は参考にしても、中身は自分の言葉で書いてください。

問い合わせを待つ。 サイトは置いておけば勝手に働く、という前提が間違いです。公開はスタートであって、ゴールではありません。

数字が読めないときの見方

アクセス解析を入れていても、どこを見ればいいか分からないという声をよく聞きます。最初は3つだけで十分です。

見る数字何が分かるか
月間の訪問者数①か②かの切り分け
よく見られているページ何に興味を持たれているか
問い合わせページへの到達数導線が機能しているか

3つ目が特に重要です。問い合わせページまでは来ているのに送信されていないなら、原因はフォームです。そこまで来ていないなら、導線かコンテンツです。

直す順番

問い合わせを増やす施策を、手間と効果の2軸で配置し優先順位を示した図

全部やる必要はありません。手間が小さくて効果が大きいものから手をつけてください。

図の左上、つまり「料金の目安を載せる」「記事末尾にボタンを置く」「フォームの項目を減らす」あたりは、その日のうちに終わって効果もはっきり出ます。

逆に右下にあるものは、時間をかける割に効果が読みにくい領域です。後回しで構いません。

3ヶ月の進め方

 問い合わせを増やすための3ヶ月の進め方を段階別に整理した図

一度に全部やると、何が効いたのか分からなくなります。変えたら、しばらく様子を見る。この繰り返しが結局いちばん早いです。

まとめ

  • 問い合わせが来ない原因は「見られていない」か「選ばれていない」の2つだけ
  • 先に切り分ける。逆をやると時間もお金も無駄になる
  • 見られていないなら、まずGoogleビジネスプロフィール(0円)
  • 選ばれていないなら、専門・顔写真・料金の目安・導線の4点を確認する
  • 記事を読み終えた場所にボタンを置く。ここが抜けているサイトが非常に多い
  • フォームの入力欄は3つまでに減らす
  • 手間が小さく効果が大きいものから、1つずつ変えて様子を見る

よくある質問

Q. デザインを新しくすれば問い合わせは増えますか。

増えることもありますが、優先度は高くありません。古く見えることが原因で離脱している場合を除けば、書いてある内容と導線のほうが影響します。デザインの刷新は費用も時間もかかるので、先に安く直せる箇所を試してください。

Q. どのくらいで効果が出ますか。

「選ばれていない」側の改善は早ければ数週間で変化が出ます。すでに来ている人への打ち手だからです。「見られていない」側は3〜6ヶ月かかります。

Q. 料金を載せると、安い事務所と比べられませんか。

比べられます。ただし載せないと、そもそも比較の土俵に乗りません。それに、金額を見て問い合わせてくる人は、その金額を許容している人です。値段交渉から始まる相談が減るという利点もあります。

Q. アクセス解析を入れていません。

入れてください。Googleアナリティクスは無料です。入れていないと、上の切り分けが勘になります。制作会社に頼んだサイトなら、設置を依頼すれば済みます。

作るべきか、まだ待つべきか。
そこだけでもはっきりします。

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