行政書士の事務所調査で見られるポイント完全ガイド|鍵付き金庫・独立性・品格まで

行政書士の事務所調査で見られるポイント完全ガイド|鍵付き金庫・独立性・品格まで

「行政書士に登録しようと思ったら、事務所を誰かが見に来るって本当?」

はい、本当です。しかも来るのは一般のスタッフではなく、担当支部の支部長です。

この記事では、行政書士の先輩から得たリアルな情報をもとに、事務所調査で実際に何を見られるのかを具体的にまとめました。開業準備をしている方はぜひ参考にしてください。

▲ この記事はこちらの動画をもとに作成しています。あわせてご覧ください。

誰が来るのか?支部長来訪の実態

事務所調査は、担当支部の支部長(行政書士の先生)が実際に訪問して行います。

兵庫県であれば、姫路支部・神戸支部・阪神支部など地域ごとに支部が分かれており、登録先の支部長が来訪します。「一般スタッフが軽くチェックする」ようなものではなく、会の重要な役職者が直接来るという点は、多くの方が驚くポイントです。

ポイント:支部長という「行政書士会の中でも責任ある立場の先生」が来訪するため、事務所の準備はしっかり整えておく必要があります。

具体的に何を見られるのか

① 事務所の独立性・プライバシーの確保

最も基本的なチェック項目は、「事務所として独立して機能しているか」です。

自宅兼事務所の場合、リビングなどプライベートなスペースが外から見えないようになっているか確認されます。クライアントの個人情報を扱う場所として、適切なプライバシーが確保されているかが重視されます。

また、税理士事務所など他士業の事務所と同じ場所で行政書士業務も行う場合は、業務スペースが明確に分けられているかもチェックポイントになります。

② 鍵付き金庫の有無

これが見落としがちな重要ポイントです。

行政書士は依頼者の重要書類や個人情報を取り扱います。そのため、鍵付きの金庫(または書類保管庫)が事務所に備わっているかを確認されます。

注意:鍵付き金庫がないと、登録審査が通らない場合があります。事務所開設前に必ず用意しておきましょう。

都道府県によって要件が違う

ここで注意が必要なのは、事務所の要件は都道府県の行政書士会によって異なるということです。

たとえば、個室型のコワーキングスペースについても、利用できるかどうかは都道府県ごとの判断が異なります。実際に個室型スペースを内見した際、行政書士は入居不可で社会保険労務士のみ可というケースもあったようです。これは、行政書士と社労士とで事務所要件が異なるためと考えられます。

必ず自分の都道府県の行政書士会の規定を確認するようにしてください。

品格・SNS発信も審査対象になる?

事務所の設備だけでなく、登録申請者の「品格」も審査対象になります。これは各都道府県によって厳しさが異なりますが、以下の点が問われることがあります。

  • SNSやYouTubeでの発言内容
  • ブログ記事の内容
  • 過去の社会的行動

実際に、「合法的に社員を辞めさせる方法」といった内容をブログで発信した行政書士が、問題視されて処分を受けたという事例もあります。PV(アクセス数)を集めたいがために過激なタイトルをつけることは、登録後のリスクになりかねません。

開業前から、士業としての品格を意識した情報発信を心がけることが大切です。

開業前の確認チェックリスト

以下の項目を開業前に確認しておきましょう。

チェック項目 確認内容
事務所の独立性 プライベートスペースと事務スペースが分かれているか
プライバシー確保 外からリビング等が見えない構造になっているか
鍵付き金庫 書類・情報を保管できる鍵付き金庫があるか
他士業との分離 他士業と共用する場合、スペースが明確に区分されているか
都道府県規定の確認 自分の都道府県の行政書士会の要件を確認したか
SNS・ブログの見直し 士業の品格に反する発信がないか確認したか

まとめ

行政書士登録時の事務所調査は、思っているよりずっと本格的なものです。要点をまとめると以下のとおりです。

  • 来訪するのは担当支部の支部長(行政書士の先生)
  • 事務所の独立性・プライバシー確保が必須
  • 鍵付き金庫は必ず用意する
  • 要件は都道府県によって異なるので各会の規定を確認
  • SNS・ブログの発信内容も品格審査の対象になりうる

開業に向けて着実に準備を進めていきましょう。不明点があればお気軽にご相談ください。

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この記事について:行政書士登録経験者へのヒアリングをもとに作成しています。事務所要件は都道府県によって異なるため、必ずご自身の都道府県の行政書士会にご確認ください。